猫(ネコ)について
●猫(ネコ)の特徴
体はきわめて柔軟であり、鋭い爪や牙、優れた平衡感覚や瞬発力を持つ。また、足音は非常に小さい。
- 水に濡れるのが嫌い。
- 夜行性動物で、夜間など暗いところの視力が良い。
- 木の幹や壁、柱などで爪とぎをする。これは、縄張りを他の猫に対してアピールする意味がある。
- 「縄張り意識」が非常に強く、尿や引っかき傷などで自分の匂いを付ける。(猫は縄張り意識が強く、なかなか、お気に入りの場所を離れない。)
- 食性は肉食性。
- 猫の五感で最も優れているのは聴覚(耳)であり、可聴周波数は60〜65,000ヘルツである。(特に、高音域を聞き分ける能力が非常に強い。)これはネズミなどが発する高音に反応するよう適応したためと言われている。耳は片方ずつ別々に動かすことができ、異なる方向の音を聞き分けることができる。そのため、指向性が強く、音源の場所をかなり正確に特定することができる。音の聞き分けの能力も高く、例えば飼い主が帰ってきた足音を判別することは簡単にできる。これらの能力は、夜間に待ち伏せ型の狩りをするのに適応し発達したものと考えられている。
- 人間の数万から数十万倍と言われる嗅覚(鼻)を持つ。猫の嗅覚は食物の峻別や縄張りの確認に主に使うと考えられている。ネコは頬腺などから出る分泌物や尿などによって自分の臭いを付け、縄張り、あるいは仲間同士のコミュニケーションのために臭い付け(マーキング)をする行動を、飼い主やほかの猫に対して行う場合がある。例えば、猫が飼い主の足に顔をすり寄せるのは、頬腺などから出る分泌物を付け、「自分の物」というマーキングをしているのである。
- 強い光にとても弱い。
- 足音がほとんど無く、静かに移動する。
- ジャンプ力が高く、体高の5倍程度の高さを飛び上がる。
- 足音がほとんど無く、静かに移動する。
- 平衡感覚が優れ、高いところから落ちても足から着地する。
- 睡眠時間が長い。
- 春から夏において発情、交尾を行う。メスの発情期は冬から春の始め(1〜2月頃)、春の終わり(5〜6月頃)、夏の終わり(8〜9月頃)。オスの発情は雌の発情に誘発される。さかり声、オス同士のけんか、あちこちに少量の尿をするスプレー(尿マーキング)と呼ばれる特徴的な行動を行うようになる。
- 猫の行動範囲は、餌場と寝場所に分かれ、野良猫の行動範囲は、半径500メートルほどである。
- 組織的な罠によって追い詰める追跡型捕食者である犬とは対照的に、猫は待ち伏せ型の肉食獣である。
- イエネコは優秀なハンターとしての能力と本能を持っており、非常に狩りを好む気性は欲求である。イエネコの極端な減少がネズミの被害を拡大するケースも多い。東京都心部では年々ネズミ被害が増大しているが、これらは大規模な住宅街の歴史を持たずイエネコがほとんど出没しない地区において特に顕著である。
●猫(ネコ)の被害
- 庭などの敷地内で糞尿をする。
- 発情期の雄たけび(さかり声)による騒音と「縄張り」主張のための尿による悪臭(主にオス)。(「縄張り」の主張のため、あちこちに少量の尿をする。)
- 魚などの生ゴミをはじめとして、ゴミを荒らされる。
- 畑の土を掘り返す。
- 家屋や車、バイクなどに爪で引っかき傷を付ける。
- 猫から人に感染する病気。(皮屑や抜け毛がアレルゲンとなるアレルギー性喘息や気管支炎の発症など。また、伝染病や寄生虫の感染など。)
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